12月 10, 2023 20:46 Asia/Tokyo
  • 岸田総理大臣と松野官房長官
    岸田総理大臣と松野官房長官

岸田首相が、自民党安倍派の政治資金パーティーをめぐる問題を受け、各方面と会談を行い、松野官房長官の後任人事などの今後の対応を協議しました。

NHKなどによりますと、岸田首相は9日から10日にかけて、自民党の幹部らと相次いで会談を行い、松野官房長官の後任を選ぶ人事の時期を探るなど今後の対応を協議しました。

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題では、最大派閥の安倍派で松野官房長官、高木国会対策委員長、世耕参議院幹事長に加え、萩生田政務調査会長、それに西村経済産業大臣ら幹部を含めた大半の議員側がキックバックを受けながら、政治資金収支報告書に収入として記載していなかった疑いのあることが明らかになっています。

世耕氏と高木氏は9日、それぞれ記者団の取材に対し、政治不信につながっているなどとして陳謝したものの、役職の辞任についてはいずれも否定しました。ただ、政府・与党内では「1つや2つのポストの交代ではすまない状況になりつつある」などと、疑惑が明らかになった政権幹部の交代も避けられないとして、内閣改造や党役員人事の必要性を指摘する声が出ています。

岸田首相としては、今週13日の国会閉会後に、検察が捜査を本格化させるとみられることや、来年度の予算編成が大詰めを迎えることなども念頭に慎重に判断する考えですが、これに対し、立憲民主党の泉代表は「裏金でつくった人間関係や支持者、支持率に支えられてきたのが今の自民党政権だとすれば正当性はない」と批判しています。

野党側は、11日の国会審議でも、松野氏らの更迭を求めるなど、さらに追及を強めていく方針です。

 


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