1月 30, 2024 19:00 Asia/Tokyo

1970年代の連続企業爆破事件の1つに関わったとして指名手配された「東アジア反日武装戦線」のメンバー、桐島聡容疑者(70)と名乗る人物が死亡したことが明らかになりました。

日本の報道各社によりますと、1974~75年の連続企業爆破事件のうち一つに関与した疑いがあるとして指名手配されている過激派「東アジア反日武装戦線『さそり』」メンバー、桐島聡容疑者とみられる男性が29日月曜朝、入院先の神奈川県内の病院で死亡しました。

桐島容疑者は、昭和49年から翌年にかけて過激派の「東アジア反日武装戦線」が起こした連続企業爆破事件のうち、昭和50年4月に東京 銀座にあった「韓国産業経済研究所」のビルに爆弾を仕掛けて爆発させた事件に関わったとして、メンバーの桐島聡容疑者が爆発物取締罰則違反の疑いで全国に指名手配されていました。

捜査関係者によりますと、今月25日、桐島容疑者を名乗る人物が神奈川県内の病院に入院しているという情報が警視庁に寄せられ、DNA鑑定などで確認を急いでいました。この人物は末期のがんと診断され治療を受けていましたが、29日朝、死亡したということです。

この人物は、数十年前から「内田洋」という名前で神奈川県藤沢市内の土木関係の会社で住み込みで働いていたことが分かっています。

こうした状況から、警視庁は、桐島容疑者本人の可能性が高いとみて、DNA鑑定などで確認されれば、容疑者死亡のまま書類送検する方針です。

事件からおよそ半世紀が経過する中、突然、逃亡を続けていた容疑者を名乗る人物が現れ、長年の捜査が大きな転機を迎えていましたが、この人物の死亡により、一連の事件の解明がどこまで進むのかが今後の大きな焦点となります。

 


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