北朝鮮の核実験に対する日本の非難
(last modified Thu, 15 Sep 2016 10:03:41 GMT )
9月 15, 2016 19:03 Asia/Tokyo
  • 北朝鮮の核実験に対する日本の非難

日本の衆議院外務委員会と参議院外交防衛委員会は、決議を採択し、北朝鮮の5度目の核実験を非難し、それを容認できない暴挙だとしました。

ガッファーリー解説員

この決議では、北朝鮮の核実験について、「国際的な核不拡散体制に対する重大な挑戦であるばかりでなく、日本の安全に対する直接的脅威だ」とされています。

今後数日以内に、韓国、オーストラリア、ニュージーランドなどのアメリカの同盟国がアメリカに同調し、北朝鮮の核・ミサイル実験を非難することになるのは当然でしょう。地政学的にロシアや中国にも近く、上海協力機構の加盟国でもあるウズベキスタンの暫定大統領までもが、この機会を利用し、北朝鮮の行動を非難しました。

北朝鮮は今月9日、アメリカの敵対政策の継続に対抗し、5度目の核実験を行い、「アメリカとその同盟国は今も、北朝鮮が主権と自衛権を持つ核保有国であることを認めようとしていない」と表明しました。

一部の戦略専門家は、北朝鮮の核兵器保有の理由はかなり正確で明らかなものだと述べています。なぜなら北朝鮮はこの10年、実際アメリカによって軍事、安全保障、経済面で包囲されてきたからです。最近の核実験後のアメリカ、日本、韓国の北朝鮮に対する経済的圧力の行使は、こうした見方を裏付けています。韓国には最新鋭の兵器を装備したアメリカ軍3万人が駐留しています。これに加えて、日本にもアメリカ軍が駐留しており、軍事専門家によれば、2,3時間で、朝鮮半島で作戦を行える距離にいます。66万人の韓国軍がアメリカ軍に追加されれば、北朝鮮に有利な状況にはならないでしょう。

韓国は、自らの軍隊を維持し、アメリカ軍にかかる一部の費用を負担することで、年間数十億ドルをかけています。おそらく南北朝鮮の軍事力は互いに比較にはなりません。これは北朝鮮が軍にかける費用がないことを意味し、このため、専門家によれば、より費用の少ない核兵器の獲得という自衛の手段を選んでいるということです。

こうした問題は別にして、実際、朝鮮半島は戦争状況になっており、アメリカと韓国は時に数万人の軍隊により、合同軍事演習を行っています。このような行動を軍事的側面を帯びていないという政治専門家がいるでしょうか?

こうした中、一部の政治評論家は、「アメリカの同盟国による北朝鮮への非難と北朝鮮の実験に向けた次の措置は、誤った方向に進んでおり、これは双方にとって利益にはならないだろう」としています。