ロシアが、日本への北方領土返還を否定

ロシア外務省が、北方領土の日本への返還の可能性を否定しました。

イルナー通信によりますと、ロシア外務省のザハロワ報道官は、5日水曜、日本の北方領土の領有権主張と両国の協議における進展について、「ロシアと日本の首脳の決定により平和条約の締結に向けた協議が2014年から始まり、これまでに3回の協議が行われた」と述べました。

また、この問題におけるロシアの立場は一切変わっていないとし、「第2次世界大戦の結果、南クリル諸島はロシアに帰属し、ロシアの領有権には疑いがない」と述べました。

北方領土の問題は何度となく、ロシアと日本の首脳・外相会談の中で日本側から提示されてきました。

安倍総理大臣も、ロシアとの平和条約の調印における進展に期待感を表明しながら、再度、北方領土の領有権を強調しました。

安倍首相は、「北方領土は日本に帰属し、日本政府はそれらの返還に向け、一切妥協しない」と強調しています。