CNN,「日本の公共医療システムは崩壊の瀬戸際」
(last modified Mon, 27 Apr 2020 06:45:15 GMT )
4月 27, 2020 15:45 Asia/Tokyo
  • 日本の公共医療システムは崩壊の瀬戸際なのか
    日本の公共医療システムは崩壊の瀬戸際なのか

米CNNが、「日本の医療現場は、新型コロナウイルスの蔓延に対処しきれず、深刻な機能不全に陥っている」と報じました。

CNNは、日本の保健医療サービスはもはや設備・機材面、特に防護用品等、医療スタッフのニーズに応えきれなくなっていると指摘しました。

日本の各病院は、かつてないほど多数の入院希望患者の受け入れを断っている一方で、日本人の多くが社会的距離を保つようにとの政府の支持に無関心となっています。

国民は、自宅になるべく留まることが求められ、一部の人々はこれを守っているものの、大多数はこれに無関心で、こうした状況は大手のスーパー・デパートや公園に人が多く集まっていることから見てとれます。

また、日本では検査設備も限定的で、家族の多くが新型コロナウイルスに感染したという日本人は、検査を希望しているが応じてもらえないと強調しています。

ある日本人医師は、自分の担当する患者の多くもこうした状態にあり、検査要請の90%が受理されずそのままになっているとしています。

東京では今月、1日当たりの新型コロナ検査を受けた人の数が300人以下でした。

日本の厚生労働省はこれまでに繰り返し、検査機材確保に右往左往するのは予算の浪費だと主張しています。

検査機材の不足は日本だけの問題ではなく、昨年4月の4倍にあたる数の病院が、救急搬送された患者の感染を疑い、受け入れを拒否するという急患のたらい回し現象が起きており、日本の医師もこの事実を認めています。

日本医師会は、同国の公共医療サービスが崩壊の瀬戸際にあり、ICUベッド、人工呼吸器、個人用防護具の不足に直面していると警鐘を鳴らしています。

日本人の医療スタッフの一人は、「我々には、1週間に1枚のマスクしか支給されていない。やむなく医療用ではないマスクを使用している」と語りました。

その一方で、専門家らはこの種のマスクでは医療スタッフをウイルスから守ることはできないとして警告しています。

既に日本の複数の病院では、新型コロナウイルスの院内感染が発生しています。

日本の新型コロナウイルス感染者の数は増え続けています。日本での新型コロナウイルスの感染拡大は収束にはまだ程遠いように見えます。

 

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