ゴーン被告逃亡幇助容疑の米国人、「逮捕は不当」
6月 09, 2020 18:56 Asia/Tokyo
日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告の逃亡幇助容疑で逮捕された米国人2人の弁護団が8日月曜、日本の法律では被告人の保釈中の逃走幇助は犯罪に当たらないとし、逮捕は不当だとしました。
ロイター通信が8日、米ボストンから報じたところによりますと、米当局は今年5月、保釈中だったゴーン被告の逃亡幇助の疑いで、米陸軍特殊部隊の元隊員、マイケル・テイラー容疑者と息子のピーター・テイラー容疑者を、日本政府の要請により逮捕しました。
両容疑者の弁護団はボストン連邦地裁への申し立てで、5月に出された米国の逮捕状の撤回、或いは身柄引き渡し関連の審理の際の両名の保釈を求めました。
弁護団は、日本では保釈中の逃走とその幇助のいずれも刑事犯罪にはならないとし、この事実に「異論の余地はなく、日本政府も法改正の検討を始めたほどだ」と主張しています。
日本側が主張する容疑は入管難民法違反で、身柄引き渡しの対象にはならないとしています。
また、両容疑者が保釈を認められず拘束されていることについて、2人が逃亡する危険性はないと主張しました。
なお、米司法省と在ワシントン日本大使館は、この問題に関するコメントを差し控えています。
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