日本が、中国に対し尖閣付近の「領海侵犯」の懸念を表明
(last modified Tue, 15 Dec 2020 08:23:55 GMT )
12月 15, 2020 17:23 Asia/Tokyo
  • 尖閣諸島周辺
    尖閣諸島周辺

岸信夫・日本防衛相が中国側に対し、尖閣諸島周辺で中国軍や中国公船が活動を常態化させていることについて、強い懸念を伝えました。

NHKの報道によりますと、岸防衛大臣は14日月曜、初めてとなった中国の魏鳳和国防相とのTV個別会談を実施し、尖閣諸島は日本固有の領土であると主張し、同海域への中国の公船の侵入から中国が東シナ海で海洋進出を強めているとして、これに強い懸念を示しています。

また、中国の王毅外相が11月の来日時に中国側の領海侵入を正当化したことに対し、「全く受け入れられない」と反論しており、日中の間ではこの問題に関して平行線が続いています。

日テレNWES24によりますと、この会談は中国側の提案で行われたということです。

岸防衛大臣は「尖閣諸島は歴史的にも国際法上も疑いのない、我が国の領土」だと強調するとともに、領土問題は存在しないという日本の立場を伝えました。

しかしこれに対し、中国側は「領土の主権と海洋権益を守る決意が揺るぐことはなく、双方は大局的かつ長期的な視点に立ち、協議を強化して意見の違いを適切に処理するべきだ」とする独自の見解を表明しています。

一方で、両大臣は自衛隊と中国軍の偶発的な衝突を回避するための「海空連絡メカニズム」も協議し、東シナ海の偶発的衝突を避けるための両国間のホットライン開設については、早期に開設できるよう調整を加速させるで意見が一致しました。

 

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