ANAとJALがサイバー攻撃被害、会員情報流出
全日本空輸(ANA)は6日土曜、マイレージ会員の氏名など約100万人分の情報が流出したと発表しました。
ロイター通信が6日、東京から伝えたところによりますと、ANAが所属する航空連合の一部加盟社が使っていた予約システム会社が、サイバー攻撃を受けました。ANAは同システムを使っていませんが、この一部加盟社と共有していた情報が漏洩したということです。
他の航空会社も情報流出の被害を受けており、日本航空(JAL)は5日、マイレージ会員全体の約3%に当たる約92万人分の会員情報が流出したと発表しました。
ANAによると、流出したのは「プレミアムメンバー」と呼ばれる会員の番号と名前、利用状況によって割り振られる会員のステータスですが、情報が悪用された形跡は今のところ確認されていません。
3つの情報は空港ラウンジや優先搭乗などのサービスを提供するため、世界的な航空連合「スターアライアンス」加盟社間で共有しています。パスワードやパスポート番号、クレジットカード情報、住所、メールアドレスなどは流出していないということです。約100万人はマイレージ会員の約3%に相当しています。
サイバー攻撃を受けたのは、予約システムを提供するスイスのSⅠTA社で、原因は同社が調査中であり、すでに対策を講じたということです。
SITA社へのサイバー攻撃を巡っては、JALも航空連合「ワンワールド」の加盟社間で共有していた約92万人分の情報が流出しました。ANAと同じく会員番号と名前、ステータスが漏洩しましたが、JALによりますと、情報が悪用された形跡はないということです。
両社とも会員に対して電子メールを送付し、またホームページなどでも周知しています。
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