ロシア研究者が、原発処理水海洋放出の危険性を語る
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福島第一原発の処理水の海洋放出
ロシアの研究者が、被災した福島第一原発の処理水の海洋放出について、徹底的な処理を施しても魚などの海洋生物、そして最終的に人間の体内に放射性同位元素が蓄積する可能性があるとしました。
ロシアのスプートニク通信によりますと、生物学博士でロシア科学アカデミー極東支部イリイチェフ記念・太平洋海洋生態毒性学研究所のウラジーミル・ラコフ研究員は、RIAノーヴォスチの取材に対し、「海水がよく混ざる場所に処理水を流せば、環境放射能の上昇はあまり気づかないが、流れがロシア沿岸部に向かう場所に流せば同位体は魚に入り、肉や骨に蓄積する。ロシア中の人々はその魚を摂取し、私たちは自らの身体にその痕跡を感じることになるでしょう。ですから海洋放出に何もいいことがありません」と語りました。
これより前にNHKなどは、日本政府が福島第一原発の処理水に関して海洋放出する処分する方針を固め、来週初めにも関係閣僚会議で決定すると報じていました。
ラコフ氏は、福島原発の処理水は完全に放射線を除去することは不可能だとして「これは原子同位体で、どれだけ処理しても同位体は残る」と述べ、「放射性ヨウ素など半減期が短い個々の同位体は福島原発事故の後に既に消滅している可能性があるが、半減期が1万年や10万年のものもある」と説明しました。
また、放出水を国際基準まで処理するとしても、多くの海洋生物にとって状況は楽観視できるものではないと指摘し、「基準は根拠にならない。生物は様々で個体差もあり、ある生物にとって基準濃度でも違う生物にとってはそうではない。人間にとっては基準であってもタコにはそうではないないかもしれないし、例えばクジラには死滅するには少量で十分かもしれない。海洋の基準、個々の動物の基準、しかも数百万といる動物の基準は作られていない」と述べました。
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