スリランカ女性死亡問題で開示の入管文書、1.5万枚がほぼ黒塗り
8月 18, 2021 14:38 Asia/Tokyo
日本の名古屋出入国在留管理局の施設で今年3月、収容中のスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が死亡した問題で、ウィシュマさんの遺族らは17日、入管側から文書約1万5000枚が開示されたものの、大半が黒塗りの状態だったことを明らかにしました。
日本のメディアが報じたところによりますと、遺族と代理人弁護士らは17日午後、東京都内で記者会見を開き、入管側から開示された黒塗りの文書を公開しました。公開された文書は、ウィシュマさんが収容された昨年8月から亡くなった今年3月6日までの関連文書で、看守の勤務日誌や支援者らとの面会簿など1万5113枚にのぼります。
黒塗りの理由として、個人情報や当局の警備体制が記録されていることなどが挙げられるということです。
代理人弁護士らが、ウィシュマさんの死亡をめぐり、入管に対し行政文書を開示請求したところ、この黒塗りの文書が送られてきたとして、その一人指宿弁護士は、「意味のある部分は全部消されている。この真っ黒な紙は入管の闇を表している」としたうえで、「必要な資料を全て開示するよう引き続き求めたい」と述べました。
また、ウィシュマさんの妹のワヨミさん(28)は「隠したいという思いが表れている。入管が姉を殺してしまったことは明らか」と怒りをあらわにしました。
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