9月 25, 2021 15:59 Asia/Tokyo

菅首相が、米ニューヨークで開催中の国連総会一般討論演説にビデオ形式で臨み、新型コロナウイルスワクチンの途上国への供給量を合計6000万回分に上積みする方針を改めて表明しました。

菅首相は、日本時間の午前4時ごろからビデオ演説で、東京オリンピック・パラリンピックについて「さまざまな意見もあったが、招致した開催国として、責任を果たしやり遂げることができた。人類が大きな困難に立ち向かう中、世界の人々の団結を象徴する大会となった」と述べました。

そして、新型コロナウイルス対策をめぐり「切り札となるワクチンへの公平なアクセスが世界中で確保されることは極めて重要だ」とした上で、これまでに他の国や地域に供給してきたワクチンを追加し、合わせて6000万回分をメドに供給することを改めて表明しました。また、地域と世界の平和と繁栄に向けて「力ではなく、自由で開かれた国際秩序こそが、その根底にあるべきだと確信している」と述べ「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて戦略的に取り組む考えを強調しました。

一方、アフガニスタン情勢については、再びテロの温床になることを阻止すべきだとして、人道支援機関の安全な活動を確保し、女性などの権利を守ることが重要だとし、最近発足したタリバン政権について「公言した約束を守るか否か、ことばではなく行動を見ていく」と述べました。

なた、先の北朝鮮による弾道ミサイル発射については「安保理決議の明白な違反だ」と非難した上で「北朝鮮が外交的取り組みに関与し、非核化についてのアメリカと北朝鮮との対話が進展することを強く期待する」と述べました。

各国の首脳などによる今回の国連総会の一般討論演説は、新型コロナウイルスの影響で、国連本部の議場での演説もしくは、事前収録によるビデオを流す形式のいずれかで行われています。

 

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