岸田新総理の就任、各国の反応さまざま
(last modified Mon, 04 Oct 2021 10:16:24 GMT )
10月 04, 2021 19:16 Asia/Tokyo
  • 岸田文雄氏
    岸田文雄氏

岸田文雄氏の新日本総理大臣就任に当たり、各国が様々な反応を示しています。

日本の報道各社によりますと、アメリカ政府の高官は「バイデン大統領は日本の新たな総理大臣と共に働くことを楽しみにしている」とコメントしました。

韓国・ヨンハプ通信がソウルから報じたところによりますと、同国のムン・ジェイン大統領は4日月曜、日本の岸田新首相に就任祝賀書簡を送り「日韓関係を未来志向的に発展させるため、共に努力していこう」という意を伝えました。

また、韓国の経済団体の全国経済人連合会(全経連)も同日、岸田文雄氏の首相就任を祝う論評を発表し、韓日関係の改善に期待を示しています。

韓国の大韓商工会議所のチェ・テウォン会頭も、同会議所として初めて日本の首相就任に際してお祝いの書簡を送付し、「韓国と日本は地理的に最も近い隣人で、域内の通商と製造業をリードする国」として、「互いの強みをベンチマーキングし、両国関係の多くの挑戦課題を乗り越えていくことを望む」と表明しました。

一方、韓国与党のソン・ヨンギル代表は、岸田氏に祝意を示しつつも「靖国参拝といった、周辺国の韓国、中国の国民感情を害することを自粛すべきだとして、釘を刺した形となっています。

さらに、ヨンハプ通信の報道では、北朝鮮は退任する日本の菅義偉首相を痛烈に批判し、次期首相となる自民党総裁候補に対しても北朝鮮への敵対政策を踏襲しないよう警告し、「誰が権力の座についても対朝鮮敵対視政策にしがみつくなら、得るものは悲惨な惨敗しかないだろう」と主張しました。

また、毎日新聞によりますと、大衆紙モスコフスキー・コムソモーレツなどをはじめとしたロシアのメディアでは悲観的な論調が目立ち、「新首相の岸田氏がロシアとの関係を冷却化させる」(同紙)など、菅前政権同様、日米同盟を重視する方針に変化はなく、米国と対立するロシアとの関係にも大きな改善は期待できない、との見方が強く出ています。

さらに、中国国営新華社通信や中央テレビなど、中国のメディアは「岸田氏が日本の第100代首相に」と次々と速報で伝え、中国国内でも日本の新政権の対中外交姿勢に強い関心が集まっていることをうかがわせるとともに、「岸田氏には中日関係を敵対的なものにしないでほしい」とする社説も出たほか、「日本の反中世論の高まりを緩和する政治指導者としての役割を果たすことができるよう願っている」との期待を示しました。

 

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