被団協の坪井直さん死去 核兵器廃絶運動の先頭
10月 27, 2021 21:02 Asia/Tokyo
日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)の代表委員・坪井直(つぼい・すなお)さんが今月24日、亡くなりました。96歳でした。
NHKによりますと、坪井さんは1925年、今の広島県呉市音戸町で生まれました。今の広島大学に通っていた20歳の時に爆心地から1.2キロの広島市役所の近くで被爆し、全身に重いやけどを負って、およそ40日間意識不明となりました。
その後は教師として働き、児童らに原爆の悲惨さを伝え続けました。
2000年に日本被団協の代表委員に、2004年には広島県被団協(広島県原爆被害者団体協議会)の理事長に就任。国内にとどまらず国際社会への訴えにも力を入れてきました。
2015年5月に、当時のオバマ米大統領が広島を訪問した際には、被爆者の代表の1人として核兵器の廃絶を訴えました。2018年には広島県被団協を代表して、当時の安倍首相と面会し、核兵器禁止条約に日本も署名・批准するよう求めました。
晩年は体調を崩し、公の場に出る機会はなくなり、今月24日、貧血による不整脈で亡くなりました。
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