岐阜・白川村;世界遺産の合掌造り集落で、火災に備え放水訓練が実施
11月 07, 2021 14:56 Asia/Tokyo
世界遺産に登録されている岐阜県白川村の合掌造りの集落で、火災を想定しての一斉放水の訓練が行われました。
NHKが7日日曜、報じたところによりますと、一斉放水の訓練は、世界遺産に登録されている白川村の荻町地区の住民が貴重な合掌造りの建物を火災から守るため、毎年、空気が乾燥するこの時期に定期訓練として実施されています。
今回の訓練には、地区の住民と地元の消防団が参加し、朝8時のサイレンを合図に各所に設置された59基の放水銃から一斉に放水し、飛び散る火の粉から家屋を守るように水の壁を作っていました。
白川村では一昨年の11月、観光用の駐車場で木造のかやぶきの小屋2棟が全焼する火災が発生しており、このときにはすべての放水銃を手動で稼働させて延焼を防いだという経歴があり、火災防止のため花火の禁止のほか、所定の場所以外での喫煙を控えることなどを呼びかけています。
参加した地元の60代の男性は「防災意識を高め、火災予防につながるので、大切な訓練だと思います。一昨年の火災でみんなショックを受けましたが、有事に備えたいです」とコメントしました。
また、大阪から観光に訪れていた30代の男性は「合掌家屋に放水が高く一斉に上がって、とてもきれいで紅葉と真っ白い水のコントラストもすてきでした。いい写真が撮れました」と述べています。
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