東京大学東文研が、イラン歴史関係の書籍を出版
東京大学東洋文化研究所が、イラン関係の書籍『カージャール朝期イランの市場・店舗・隊商』を出版しました。
IRIBラジオ日本語が在日イラン文化センターの発表を引用して報じたところによりますと、東京大学東洋文化研究所は、東洋学研究情報センター叢刊第32輯として、ハーシェム・ラジャブザーデ編著、江浦公治協力 、 森本一夫序文『カージャール朝期イランの市場・店舗・隊商宿』を出版しました。
この書籍は188ページあり、8章に分かれています。
編著者である日本研究者のラジャブザーデ氏は、大阪外国語大学(現大阪大学)などで教鞭をとってきましたが、今回は82の歴史資料を用いて、カージャール朝期イランの貴重な情報を経済的・社会的な側面からこの書籍にまとめました。
在日イラン文化センターのディーヴサーラール所長はこれに関して、「これまでに東洋文化研究所やほかの諸大学、研究所、大学付属機関などで様々な時代のイランの貴重な歴史的・社会的資料が出版されてきたが、この分野でラジャブザーデ氏が果たしてきた役割は突出しており、その成果によって、イランの歴史を日本の社会や研究者・思想家に広めてきた」と述べました。
続けて、「ラジャブザーデ氏が二国の互いの歴史の紹介において築いたもっとも重要な研究成果のひとつは、イランや西アジアへ旅行した日本人が記した様々な旅行記の主たるものの翻訳であり、それらは立憲革命時代以降のイランに対する日本人の理解という貴重な資料を世に送り出した」としました。
ラジャブザーデ氏は2009年、日本における教育の向上及び日本文化紹介に寄与したことで、2人目のイラン人として瑞宝小綬章を受賞しました。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj