三沢基地配属の米空軍パイロットが不可解な死
(last modified Sun, 30 Jan 2022 18:08:15 GMT )
1月 31, 2022 03:08 Asia/Tokyo
  • 三沢基地配属の米空軍パイロットが不可解な死
    三沢基地配属の米空軍パイロットが不可解な死

青森県にある三沢基地に配属された現役の米空軍兵パイロットが、基地外の住居で死亡しているのが発見されました。

この米空軍パイロットの遺体は今月28日、三沢基地近くの同パイロットの自宅で発見されましたが、保安上の懸念からその身元は明らかにされていません。

三沢基地所属の司令官の1人、 フリーデル大佐(Col. Jesse Friedel)はこの事件発生を認めるとともに、同パイロットの不可解な死の原因を解明するための捜査がはじまったことを明らかにし、「この分野での必要な調査と手がかり発見後、情報が開示されるだろう」と述べています。

三沢空軍基地の使命は、日本と西太平洋の空域をカバーすることであり、アメリカ空軍・第35戦闘航空団の多くの人員と兵器がこの空軍基地に駐留しています。

問題の空軍パイロットの死因はまだ明らかにされていませんが、しかし、米軍の自殺率は2020年の初めから上昇しています。

2020年には701人のアメリカ兵が自殺しており、2021年の最初の9か月でこの数は476人に達しました。

さらに、2021年の第3四半期だけでも、163人の米軍兵が自殺しましています。

2021年に発表された報告は衝撃的なもので、それによりますと、2001年9月11日の米同時多発テロ事件発生以来、米国の起こした戦争に参戦した3万,177人の現役のアメリカ兵と退役軍人が、自殺により命を落としています。

こうした中、9・11テロ以降にアメリカが起こした戦争で死亡したアメリカ兵の数は合計7,057人で、戦死者より自殺者のほうがはるかに多いという、何とも皮肉な結果となっています。