宮城・「道の駅」で、津波被害の着物で作ったつるしびなが展示
3月 03, 2022 16:20 Asia/Tokyo
宮城県大崎市の道の駅で、東日本大震災で津波の被害を受けた着物を使って作られた人形が、色とりどりの「つるしびな」となって訪れた人を楽しませています。
NHKが3日木曜、報じたところによりますと、これは大崎市内のつるし飾り教室が毎年この時期に行っているもので、会場にはおよそ5700体の人形が連なった「つるしびな」が展示されています。
これらの人形の製作には、東日本大震災で津波の被害を受けて着ることができなくなった着物の生地が使われています。
桃の節句の3日、訪れた人たちは色とりどりの「つるしびな」を楽しんでいました。
展示を主催した佐々木比呂美さんは「震災当時の大変な状況や復興への思いが込められています。展示を見て、震災で大変なときもみんなで助け合ってきた優しい気持ちを思い出してほしい」と語りました。
また、栗原市から訪れた60代と70代の夫婦は「美しさに圧倒されました。一つ一つ手作りする中で亡くなった方への祈りが込められているのだなと感じました」と話しています。
これらの人形は、地元で被災した人たちやボランティアなどおよそ800人が復興への願いを込めて手作りしたものです。
この「つるしびな」は今月下旬まで大崎市の「あ・ら・伊達な道の駅」に展示されます。