NY外国為替市場が一時125円台後半に、約6年10か月ぶりの円安水準
円相場が一時、1ドル125円台後半をつけ、約6年10か月ぶりの円安ドル高水準まで値下がりしました。
日本の報道各社によりますと、11日月曜のニューヨーク外国為替市場では朝方、円相場が一時、1ドル125円70銭台をつけ、およそ6年10か月ぶりの円安ドル高水準まで値下がりし、円を売ってより利回りが見込めるドルを買う動きが強まっています。
こうした背景として、アメリカの中央銀行にあたるFRB連邦準備制度理事会が、金融の引き締めを加速するという見方から、債券市場でアメリカの国債が売られ、長期金利が2.7%台まで上昇していることから、日米の金利差の拡大が意識されていることが挙げられます。
市場関係者は「12日火曜には、先月のアメリカの消費者物価が発表されるが、その内容によってはインフレを抑え込むための金融引き締めが加速するという見方が一段と強まり、円安ドル高がさらに進むのではないかと警戒する投資家も多い」と語っています。ます。
この問題について鈴木財務大臣は、12日の記者会見で「為替の安定は重要であり、特に急激な変動は望ましくない。政府として、最近の円安の進行を含め為替市場の動向や日本経済への影響を緊張感を持って注視していきたい」と述べました。
そのうえで「過度の変動や無秩序な動きは経済や金融の安定に悪影響を与えうるという、G7・先進7カ国会議などで合意された考え方に基づき、アメリカなどの通貨当局と緊密な意思疎通を図りながら適切に対応していきたい」とコメントしています。
11日月曜のニューヨーク外国為替市場では朝方、円相場が一時、1ドル125円70銭台をつけ、およそ6年10か月ぶりの円安ドル高水準まで値下がりし、円を売ってより利回りが見込めるドルを買う動きが強まっています。