三菱電機、発電所向け変圧器の試験で40年にわたり不正
4月 21, 2022 20:26 Asia/Tokyo
三菱電機は、兵庫県赤穂市の工場で製造している発電所向けの変圧器の試験で、およそ40年にわたって不正が行われていたと発表しました。
NHKによりますと、不正が発覚したのは赤穂市の「系統変電システム製作所」の赤穂工場です。
1982年から先月にわたって同工場で製造された、国内外の電力会社や鉄道会社向けの変圧器3384台について、品質試験で不正が行われていました。
具体的には、高電圧への耐久性を確認する試験で、規定より低い電圧で試験を行っていたにも関わらず、書類には規定どおりに実施したと記載して提出していたということです。
同社によると、納入先から不具合などに関する報告はないということですが、今後、個別に連絡を取って特別点検を行う方針です。
三菱電機では昨年6月にも、鉄道車両向けに出荷していた空調設備の製品検査において、30年以上にわたり不正が行われていたことが判明しています。この問題を受け、翌7月には当時の柵山正樹会長が引責辞任しています。
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