May 04, 2022 15:48 Asia/Tokyo
  • 知床の観光船沈没、依然として行方不明者の手がかりなし
    知床の観光船沈没、依然として行方不明者の手がかりなし

北海道の知床半島沖で観光船が沈没し今も12人が行方不明になっている事故で、現場海域の周辺では行方不明者の捜索が続けられていますが、今なお手がかりが見つからないままとなっています。

NHKによりますと、4日水曜も現場海域の周辺では第1管区海上保安本部や自衛隊、地元の漁協などが行方不明者の捜索にあたっていますが、日本時間の同日午前11時現在、新たな手がかりは見つかっていないということです

先月23日、知床半島の沖合で乗客・乗員26人を乗せた観光船「KAZU 1」が沈没した事故は、乗客14人が死亡したほか、10日余りたった今も12人が行方不明となっています。

斜里町ウトロの港では、4日朝5時半ごろから地元の漁業者およそ40人が捜索の範囲などを確認し、次々と海へ向かいました。漁協などによりますと、4日は斜里第一漁協に所属する漁船3隻と小型の観光船2隻が事故現場近くの海域や知床岬から知床半島の羅臼側にかけての沿岸や沖合の捜索に当たる予定だということです。

また、沈没した船体の調査では3日火曜、初めて警察の水中カメラが船内に入ったものの、これまでのところ客室の座席以外に人の姿は確認できず、今後も天候の状況を見ながら海中での捜索活動が続けられる予定です。

これについて、斜里第一漁協の馬場浩一組合長は「皆見つけたいという気持ちで捜索に当たっている。まだ見つけられていない人がいるのは残念だが、捜索に参加する期間中はめいっぱい協力しようと思っています」と語りました。

なお、斜里町ウトロで小型の観光船を運航する4社でつくる「知床小型観光船協議会」は3日、事故後、初めてとなる会合を開き、関係者によりますと、協議会の会長を務めていた「知床遊覧船」の桂田精一社長の引責辞任が了承されたということです。

 


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