日本のイスラム教徒らが、埋葬時の困難に直面
-
日本のイスラム教徒らが、埋葬時の困難に直面
早稲田大学名誉教授の棚田宏文氏によりますと、2020年末の時点で日本に約23万人のイスラム教徒が在住しているものの、国内にはイスラム教徒の埋葬に指定されている墓地が7箇所しかない、とされています。
日本のある都道府県のムスリム協会は、イスラム教徒を埋葬するために墓地を設置しようと懸命に努力しましたが、地元の人々の反対に遭遇しました。
その後、同協会は厚生労働省に多文化墓地の設立を要請しました。これは、宗教やその他の理由に基づいて、さまざまな人々がそこに埋葬される可能性があることを意味します。
立命館アジア太平洋大学教授のカーン・ムハマド・タヒル・アバス教授は、「イスラム教徒にとって、亡くなった人の遺体を燃やすことは、死者に対する一種の侮辱とされている。遺体の火葬は、それらを殴るよりも苦痛で不快だ」と語りました。
タヒル教授によりますと、「イスラム教徒の埋葬を受け入れる地元の墓地がない場合、彼らは大きな問題に直面するだろう」ということです。
また「遺体を遠隔地や海外に移動することは技術的に困難で費用がかかる。多くのイスラム教徒は何十年も日本に住んでいて、日本に完全に定住している」としました。
実際に、タヒル氏自身も日本人の家族とともに日本に在住しており、彼や日本に長く住んでいる他のイスラム教徒にとって、死後他の国に遺体を移送することは現実的な選択肢ではない、としています。
日本でイスラム教徒の埋葬を受け入れる墓地の1つは、埼玉県の本寿児玉墓地です。この墓地には42基の墓があり、そのうちのいくつかにはアラビア語の碑文が書かれた白い墓石がありますが、ほかのいくつかには墓石がありません。
この墓地は2019年6月にイスラム教徒の埋葬を受け入れ始めました。
この墓地の管理記録文書によると、ここにはパキスタン人、バングラデシュ人、スリランカ人、イラン人、南アフリカ人、中国人、サウジアラビア人、インドネシア人など、さまざまな国籍のイスラム教徒が埋葬されています。

