6月 11, 2022 15:22 Asia/Tokyo

岸防衛相が、日本の防衛力を抜本的に強化するため、必要な予算を確保する考えを強調しました。

シンガポールを訪れている岸防衛相は11日土曜、「アジア安全保障会議」(シャングリア・ダイアローグ)で演説し、「日本は、ルールに基づく国際秩序を守るための、まさに最前線に位置している。平和国家としての歩みを一層強めていくための自助努力として、国家安全保障戦略などの文書を改定し、防衛力の抜本的な強化を目指す」と述べ、必要な防衛予算を確保する考えを強調しました。

ロシアについては「核兵器による威嚇を行い、強大な軍事力を行使して一方的な現状変更を試みる暴挙を実際に行う国家が地球上に存在しているという恐ろしい事実を強く再認識している」と述べています。

一方、中国を念頭に「台湾に対する武力行使の可能性を放棄せずに、透明性を欠いたまま、軍事力を強化する試みも見られる」と述べました。 

岸防衛相のこうした表明は、「力による一方的な現状変更を断じて容認しないという強固な決意」に基づくもので、海洋進出を強める中国や核・ミサイル開発を続ける北朝鮮を強く意識したものと思われます。

 


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