6月 12, 2022 18:19 Asia/Tokyo
  • 岸防衛相
    岸防衛相

シンガポールを訪問している岸防衛大臣が12日日曜、中国および南太平洋のフィジーの国防大臣らと会談しました。

テレビ朝日など、日本の複数のメディアによりますと、岸大臣はシンガポールで開かれている「アジア安全保障会議」への出席のかたわらでフィジー国防相と会談し、海洋進出を強める中国を念頭に意見交換したとみられます。  

フィジーやオーストラリアなどの太平洋の島しょ国を巡っては、先月、中国の王毅外相がフィジーを訪問し、太平洋諸国など10カ国との貿易や安全保障の協力に向けた協議を行うなど、中国が影響力を強めています。  

岸大臣としては、これらの国との連携をアピールすることで中国を牽制(けんせい)する狙いがあるとみられます。

岸大臣はこの後、中国の魏鳳和国防相とも会談を行いました。

今回は、沖縄県の尖閣諸島周辺で中国公船が領海侵入を繰り返している東シナ海や、中国が軍事的圧力を強めている南シナ海などの情勢をめぐり、意見交換するものと見られ、また岸防衛相が、中国の軍事増強や台湾海峡問題について取り上げる可能性もあるということです。

対面形式での日中防衛相会談は、2019年12月以来のことです。

なお、魏鳳和国防相は、シンガポールで開かれている「アジア安全保障会議」で講演し「何者かが台湾を分裂させようとするならば、代価を惜しまず徹底的に戦う」と述べ、台湾への関与を強めるアメリカを念頭に強くけん制しました。

 


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