May 11, 2023 16:55 Asia/Tokyo

シオニスト政権イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への攻撃で、あるパレスチナ人女性と少女がそれぞれの家族と死別する映像が流れ、大きな反響を呼んでいます。

9日火曜のシオニスト政権軍による攻撃で、ガザ地区のある家族の父と子2人が殉教しました。パレスチナ人少女ミラルも、両親と弟を失いました。パレスチナ人女性は夫と子2人の遺体を前に、自力で立つこともできず、さめざめと泣き崩れました。残された娘のミラルは、SNSで公開された映像の中で、泣きながら「お父さんに会いたい」と叫びました。しかしそうした中で、ミラルの両親と兄弟もシオニスト政権軍の攻撃により命を失ったことがわかりました。

ミラルのように、家族と一緒に寝ていたのがある日突然、周りの者の死亡により目を覚まし、悪夢に襲われたと思った子供の例はパレスチナでは少なくありません。しかし、イスラエル占領軍の犯罪や殴打暴行はそうした子供の純真無垢さよりはるかに大きいものでした。ミラルや彼女のような子供たちは、孤独と両親を失った悲しみを抱えながら生きていかなければならないのです。

しかし、大事なポイントは、上記のような映像がSNS上に公開されても、いわゆる文明世界とされる西側世界は何ら反応を示していないことです。メディアはシオニスト政権の犯罪を示すこの映像を見ておらず、普段は人権を主張する各政府も一切反応していません。

西側のメディアや政府は、ウクライナの人道危機についてはできる限り報じ、懸念や同情を示しましたが、パレスチナの女性・少女たちについては、懸念の表明すらしませんでした。これは、西側が人権に対して差別的な見方を持っている何よりの証左です。シオニスト政権イスラエルの首相や閣僚らは、自らの行動がテロ行為であることを公式に認め、今がテロを行うべき時であり、テロ政策に回帰したことを公に表明しています。しかし、それでも西側諸国は沈黙しています。国連も何ら対応策を講じず、パレスチナの母親や少女たちに対する同情すらもまったく表明していません。

イスラエルは子供を殺戮するテロリスト体制であり、西側が沈黙という名の支持でイスラエルの犯罪に加担していることに疑いの余地はありません。こうした支持もイスラエルが犯罪を継続する要因になっています。

イラン外務省のキャンアーニー報道官は、西側諸国の沈黙について、「シオニスト政権の人道犯罪激化に対する国際社会・西側諸国の沈黙は、シオニスト政権が増長し、犯罪が続く最も重要な理由であり、偽りの人権を謳う者たちの恥ずべき過去として歴史に刻まれるだろう」と述べています。

 


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