やはりイブン・スィーナーは偉大

先日、入浴した際に誤ってシャンプーの原液が目に入ってしまいました。すぐに、ぬるま湯で何度も洗ったのですが、なかなか痛みが治まりません。

しかも、心なしか何もかもがかすんで見えるように感じました。主人が帰宅してからそのことを話すと、「じゃあちょっと待ってごらん。いい方法があるから」とのこと。何をするのかと思いきや、主人はおもむろに熱湯で紅茶を２人分入れるとともに、私に、「ちょっとここに横になって」といいました。そして、紅茶のティーバッグを少々絞ってから、それで私の目を拭き始めたのです。主人の言う通り、翌朝目覚めたときには、すっかり痛みも引いて視界も元通りになりました。こんなやり方をどこで知ったのかと訊くと、なんとイランの偉大な医学者イブン・スィナーの名著『医学典範』に書いてあるとのこと。今よりはるか昔にこういうことを知っていたとは、さすが偉大な人物です。今後機会があったら是非、イブン・スィーナーの『医学典範』を紐解いてみようと思います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 2016年1月26日 山口雅代