米の訓練受けたシリア潜伏テロリストを、ロシアが空爆
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米の訓練受けたシリア潜伏テロリスト
ロシア国防省が、シリア東部においてアメリカが訓練したテロリストに対する空爆を行ったと発表しました。
米軍とそれに繫がるテロリスト分子は、長期にわたり違法にシリアに居座り、同国の石油や穀物といった資源の略奪に加え、シリアの軍および国民に対しても行動を起こしています。
このような中、ロシア国防省は5日金曜の声明で、自国戦闘機がシリア東部において、アメリカが訓練しているテロリストの一団を攻撃し壊滅させたことを発表しました。
また、「このテロリストの一団は、シリア東部のアルタンフに潜伏し、シリア国内に違法に駐留する米軍によって訓練を受けていた」と説明しました。
そして、「この一団は、地域の住民に対してテロ行為を行い、民間人を殺害していた」と強調しました。
アルタンフは、シリア、イラク、ヨルダンの 3か国が国境を接する、シリア国内で最も戦略的な重要地域の 1 つです。
アメリカは、対テロ組織ISIS有志連合と銘打った軍を立ち上げた後、アルタンフを占領して軍事基地を建設しました。
シリア当局は、自国内におけるアメリカの行動は「占領」にあたることを、繰り返し強調しています。
アメリカは、シリア国内にいるテロリストらの主要な支援者です。
シリア危機は2011年、サウジアラビア、アメリカ、両国の同盟諸国の支援を受けた複数のテロ組織が、地域のパワーバランスをシオニスト政権イスラエルに有利に変えるためにシリア現体制に大規模な攻撃をしかけたことから始まりました。その結果、これまでに1200万人以上のシリア人が難民となっています。
シリア軍は、イランの助言やロシアの支援の助けを借りて、国内のISIS問題を終結させることに成功しました。
ロシアは2015年半ばより、シリア政府の公式要請によって同国に軍を駐留させ、航空部隊を使いテロリスト拠点の空爆やシリア軍の地上作戦への援護を行っています。