イエメン保健省、国内での人道上悲劇の発生について警告
1月 15, 2023 20:47 Asia/Tokyo
イエメン救国政府の保健省は、同国で人工透析に必要な機器や医薬品の不足のために、腎臓患者5000人以上が死の瀬戸際にあるとし、国内での人道的悲劇の発生について警告しました。
イエメンのジャハフ保健次官は、「国連やイエメンで活動する保健衛生団体に対し、年間50万回分の人工透析に使用する薬を必要としている、と伝えているが、これまでにこれらの機関から何ら返答を受けていない」と語りました。
また、国連と国際社会は、人工透析用医薬品が調達されないことへの責任があるとし、「現在、国内で保有している透析用薬は今後2週間弱で使い切ってしまうだろう」としました。
さらに、サウジアラビアによる、「イエメンの首都サヌア空港や西部フダイダ港の封鎖の継続により、イエメン人患者や医療部門の抱えている問題が深刻化している」と述べています。
サウジアラビアとその同盟国はアラブ連合軍として、2015年よりイエメンに対する戦争を開始しています。
イエメンではそれ以来現在までに、アラブ連合軍の攻撃で数十万人が死亡したほか、数百万人も封鎖による食糧不足に苦しんでいます。
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