イエメンの児童600万人が、教育システム崩壊の犠牲に
(last modified Wed, 25 Jan 2023 10:43:50 GMT )
1月 25, 2023 19:43 Asia/Tokyo

女性と子供の権利を擁護するイエメンの団体「インティサーフ(公平)」は、サウジアラビア主導アラブ連合軍によるイエメンへの攻撃・封鎖によって同国の教育システムが崩壊し、これにより600万人の児童が影響を受けているとしました。

サウジアラビアは2015年3月26日から現在に至るまでイエメンへの攻撃を続けており、多くの死者を出したのみならず、同国のインフラの85%を破壊しました。

この犯罪の規模は大きく、イエメンの官民両方の資産が多数被害を受けました。

同国のアルマスィーラ・テレビによりますと、イエメンの児童1060万人のうち240万人が教育を受けられずにいるということです。

インティサーフは、イエメン全土の学校3500校が戦争により破壊され、全体の27%が休校、7%が難民キャンプに変えられたと発表しました。

また、教師17万1000人が2016年以降、給料を受け取っておらず、このことがさらに400万人の児童が教育を受けられない原因となっているとしました。

インティサーフは、国連や国際社会、各人権団体に対し、イエメン民間人に対する人権侵害について自らの責任を果たすよう求めています。

国際人権団体アムネスティは、2015年の開戦以降、イエメンでの人権侵害や子供に対する犯罪について数々の報告を出していますが、サウジはこうした報告を無視し、西側政府の支援を得ながらイエメンへの犯罪行為を継続しています。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter     urmediem