抵抗組織ハマス、「パレスチナ国民は屈せずイスラエルの犯罪は必ず報復受ける」
パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスが、「シオニスト政権イスラエルによる犯罪への報復は、パレスチナの英雄たち、戦う国家、勇敢な抵抗組織によって行われるだろう」としました。
パレスチナのアルハリール(ヘブライ語名:ヘブロン)では1994年、「アブラハムのモスク」があるマクペラの洞窟でシオニストの医師、バールーフ・ゴールドシュテイン(Baruch Goldstein)が多くの入植者やイスラエル兵の協力により、イスラム教徒の聖なる断食月ラマザーンの朝の祈りを捧げていたパレスチナ人らを銃撃して29人を殉教、150人を負傷させた、「マクペラの洞窟虐殺事件」が起きましたが、25日土曜はその日から29年目となっています。
イルナー通信によりますと、ハマスは同日、この虐殺事件から29周年を迎えたこと因んで声明を発表し、「聖地ベイトルモガッダス・エルサレムを占領する政権が行ってきた、パレスチナ国民の血にまみれた暗い歴史における犯罪や虐殺は、決して我々の決意を崩すことなどできない」と強調しました。
続けて、「我々と占領者政権との戦いは、変わらず続いている。パレスチナ・ヨルダン川西岸アルハリールで行われている、アブラハム・モスクのユダヤ化を狙った組織的工作は犯罪であり、規則に明確に違反するものである。このモスクは今後も、完全にイスラム的であり続ける」としました。
また、国連および活動中の全国際機関に向け、アブラハムのモスクやその他のイスラム教およびキリスト教の聖地を冒涜するようなシオニスト政権の違反行為に対する行動を起こすよう求めました。
イスラムの預言者イブラーヒーム (=アブラハム)の墓があることからモスクが併設されたマクペラの洞窟は、占領下にあるヨルダン川西岸南部アルハリール市内に位置し、その歴史は5000年前までさかのぼることができます。