ガザ爆撃で新たにパレスチナ人が殉教、アラブ・イスラム諸国がバイデン氏の占領地訪問への抗議を呼びかけ
バイデン米大統領のシオニスト政権イスラエル占領地到着と同時に、新たにパレスチナ・ガザ地区へのイスラエルの攻撃が行われ、パレスチナ民間人ら多数が殉教しました。
パレスチナの通信社アルヨウムが18日水曜、報じたところによりますと、ガザ西部ではシオニスト占領者らがパレスチナ民間人に対し住宅を狙い攻撃するという新たな犯罪を引き起こし、その結果少なくとも30人が殉教、負傷しました。
また、イスラエル軍戦闘機がガザ南部で新たな犯罪を引き起こし、これにより少なくとも12人が殉教しました。
一方、17日に起きたガザ地区のアル・ムアムダニ病院への爆撃について、パレスチナ保健省の報道官は、「(爆撃による)殉教者のほとんどは女性と子どもで、遺体の中には首がなく身元が判明していない人もいる」とコメントしました。
こうした中、パレスチナの各団体は共同声明の中で、バイデン米大統領のパレスチナ・ヨルダン川西岸訪問に反対するデモの開催を呼びかけました。
パレスチナ自治政府のアッバス議長は、今回のイスラエル軍による病院への空爆を戦争犯罪だとし、「イスラエル占領政権はあらゆるレッドラインを踏み越えており、我々は彼らが引責や処罰を逃れることを許さない」と語りました。
その上で、「イスラエルによるアル・ムアムダニ病院爆撃は惨劇かつ凶悪な戦争犯罪であり、容認することはできず、我が国の国民に対する侵略は停止されねばならない」と述べました。
バイデン氏は今回の占領地訪問でネタニヤフ首相との会談した後、ヨルダンの首都アンマンを訪問し、同国のアブドラ国王、エジプトのシシ大統領、パレスチナのアッバス議長らと4者会合を開催することになっていました。
しかし、イスラエルによるガザの病院への残虐な爆撃を受け、ヨルダンのサファディ外相は会談の取りやめを発表し、「今、戦争停止以外の事柄について話すのは無意味だ」としました。