イラク首相が、自国からの米軍撤退を強調
2月 17, 2024 20:54 Asia/Tokyo
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スーダーニー・イラク首相
イラク首相が一部のアメリカ議員らと行った会談で、自国内からの米軍を撤退させるよう求めました。
イルナー通信が17日土曜、報じたところによりますと、スーダーニー・イラク首相は一部のアメリカ議員との会談で、「わが国の領内にいる外国軍は出ていくべきだ」と述べました。
占領者たるアメリカ軍は2003年以降、国際有志連合軍という枠組みで他の複数の同盟国の軍隊とともにイラクに駐留しており、その最大の基地となっているのは同国西部アンバール州にあるアサド空軍基地です。
アメリカ軍はまた、厳重な保安警備体制下にあるイラク首都バグダッド中心部の自国大使館に、多数の軍と防衛システムを配備しています。
イラク議会は、2020年1月3日にバグダッド空港近くで起きた、抵抗軍の司令官を殉教させるというトランプ前米政権によるテロ行為の2日後、同国駐留の全外国軍の撤収案を可決しました。
当時のトランプ米大統領の命令によるこのテロ攻撃では、イラン・イスラム革命防衛隊ゴッツ部隊の司令官だったソレイマーニー中将が、イラク民兵組織ハシュド・アルシャアビのアブーマハディ・アルムハンディス副司令官及び、その同行者ら8人とともに、米軍の無人機が発射したミサイルによって殉教しました。
ハシュド・アルシャアビの基地攻撃というアメリカ軍の犯罪および、それによるソレイマーニー司令官とアルムハンディス副司令官の殉教後、イラクでは、アメリカおよび外国の軍の撤収・追放が国民や政治・宗教勢力の主要な要求となっています。
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