イエメン抵抗勢力指導者「ガザ戦争はシオニズムの危険な本質を明らかにした」
イエメン抵抗勢力アンサールッラーの指導者であるアブドルマリク・バドルッディーン・フーシー氏は11日の演説で、「パレスチナ国民の苦しみとイスラエルの戦争犯罪は、人間社会がこの問題について知る機会となった」と語りました。
【ParsToday西アジア】フーシー氏はこの中で、「ガザ戦争で人類は試されている」とし、「パレスチナにおける圧制とイスラエルの戦争犯罪は、何世紀にもわたってシオニズムの称賛を基盤としてきた社会に影響を与えた」「イスラエルの犯罪に沈黙することは、人間の存在や尊厳、社会の生存権を破壊することを無視する」と述べ、イスラエルを支持する西側諸国を批判しました。
アメリカ製高性能爆弾で殺害されるパレスチナ難民
フーシー氏は、「イスラエルは安全と謳う地域でパレスチナ難民を標的にしている。まるでパレスチナ人を不意打ちするかのように」と語り、
「パレスチナ人は米国製の高性能爆弾で爆撃されている。それは軍同士の戦闘で使用されるような爆弾だ」
と述べました。
アメリカを不快にするガザへの支持
フーシー氏はまた、イエメンがパレスチナ国民を全面的に支持していることにアメリカが不快に思っていることを取り上げ、「イエメン、イラク、レバノンの各抵抗組織が敵との戦いにおいて支援戦線を形成していることが、新たな方程式を生み出している」と述べました。
逃亡した米艦船への皮肉
フーシー氏は、米空母アイゼンハワーが紅海上でイエメンの攻撃を受けて退避したことについて、
「象はネズミから逃げたのではない。喉を鳴らす獅子から逃げたのだ。イエメンはあなた方に対峙する獅子である」
と語りました。
昨年10月にイスラエル軍がガザ地区への攻撃を開始して以来、イエメンやイラク、レバノンの各抵抗組織はパレスチナを支援するため、イスラエルや地域に駐留する米軍などに対する作戦を開始しました。
最新の報告によれば、イスラエル政権軍のガザ攻撃によるこれまでのパレスチナ人死亡者は3万8000人以上、負傷者は8万8000人以上にのぼっているということです。
シオニスト政権イスラエルは、パレスチナがイギリスの委任統治領となっていた1917年に計画が立てられ、ユダヤ人を移民させた上で、1948年にパレスチナ領土に樹立されました。
同政権はそれ以降、パレスチナ人を虐殺して彼らが持つ土地全てを奪おうと、さまざまな大量殺害計画を実施しています。
イランをはじめとした世界の多くの国々は、植民地主義政権イスラエルの解体とユダヤ人入植者の元の国への帰還を真剣に支持しています。