イスラエルが西アジア諸国に劣化ウラン弾投下;世界的対処の必要性
レバノンのアルマヤディーン・テレビによりますと、シオニスト政権イスラエルは1年前からガザ地区で劣化ウランを含む爆弾を使用しており、数日前にはこの種の爆弾をレバノンの人々に向けて投下しました。
去る9月23日以来、イスラエル軍はレバノン南部地域を繰り返し爆撃しています。
パールストゥデイによりますと、情報筋は「ガザとレバノンでイスラエル政権の攻撃による複数の爆発はオレンジと黄色の中間色に見えており、このことは大量の劣化ウランを含む爆弾が使用されたことを示している」としました。
これに関連したレバノンの化学者の声明では、「我が国の首都ベイルートの建物破壊の量と深さから、広範囲を貫通する能力を持つ劣化ウランを含む爆弾が使用されたことがうかがえる。使用が禁止されている爆弾が、特に人口密度の高いベイルートで使用されたことは大規模な破壊をもたらし、その結果生じる粉塵は、吸入されると多くの疾病を引き起こす。劣化ウランは人間と環境に甚大な被害を及ぼすものだ」とされています。
レバノン化学者団体はまた同国民に対し、これらの攻撃にさらされている半径2キロ以内の地域に近づかないよう求めており、この地域に近づかなければならない人々は化学物質除け用の特殊な防塵服及びマスクを着用する必要があるとしています。
これに関連して、レバノンを拠点に活動する独立系ジャーナリスト、ルーホッラー・ラザヴィー氏は、「地中貫通弾で破壊されたベイルート郊外の2カ所は劣化ウランで汚染されており、これらの地域の半径2キロ圏内は通行禁止になっている」と述べました。
アルマヤディーン・テレビはこれに先立ち、報道の中で、イスラエル政権によるガザとレバノンでのウラン含浸爆弾の使用とそれが人々に与えた影響について報じていました。
同テレビはこの報道において、「ガザとレバノンでのイスラエル政権の攻撃による爆発の一部ではオレンジと黄色の中間色が見られ、このことは通常の爆弾の爆発ではなく、大量の低濃縮ウランを含む爆弾が使われていることを裏付けている」と報じています。
これまでに発表された報告によれば、イスラエルは1年前にガザでこの種の爆弾を使用し、数日前にはレバノン国民に向けて投下したとされています。
分析・検討の結果から、これらは重さは2000ポンド(907kg)のMK-84爆弾であることが分かっています。