シリア関連ニュース;英国高官代表団のシリア派遣とISIS幹部の釈放
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現在ダマスカスで政権を掌握しているシリア武装組織HTSタハリール・アル・シャームのジャウラ二最高幹部
シオニスト政権イスラエル軍の戦闘機が16日月曜夜、再びシリアの複数地域を爆撃しました。
シリアをめぐる最新動向の一部としてイスラエルのシリア攻撃の継続、シリアにおける19のテロ組織の活動、シリア首都ダマスカスへのイスラエル軍ヘリコプターの着陸、シリア刑務所からの多数のテロ組織ISIS幹部の釈放、そしてダマスカスへの英国高官代表団の派遣などがあり、これについてパールストゥデイは次のように報じています;
シリア首都ダマスカスと西部ホムス市に対するシオニスト軍戦闘機の攻撃
イスラエル軍戦闘機は16日月曜夜、シリア首都ダマスカスにあるサイエダ・ゼイナブ地区を数段階に分けて爆撃しました。報道各社はまた、シリア西部ホムス市がイスラエル軍戦闘機に攻撃されたとも報じています。バッシャール・アル・アサド前シリア政権の転覆後、イスラエルはシリアのインフラや軍事拠点に対する攻撃を強化しています。
イスラエル軍ヘリがダマスカスに20分間着陸
ロシア・スプートニク通信は16日月曜夜、シリア情報筋の話として、イスラエル側のヘリコプターが同日の夜にダマスカスの軍事基地近くに着陸し、20分後に離陸したと伝えました。
シリア武装組織HTS幹部、「シリアが対イスラエル攻撃のための拠点になることは許さない」
アルアーラム・チャンネルによりますと、イスラエルによるシリア攻撃が増加している一方で、現在ダマスカスで政権を掌握しているシリア武装組織HTSタハリール・アル・シャームのジャウラ二最高幹部は16日月曜、英タイムズ紙のインタビューで、「シリアが対イスラエル攻撃のための足場となることは許さない」と語りました。
英国高官代表団がダマスカスに派遣
ラミー英外相は16日月曜、シリア暫定政府との協議を目的に英政府から高官らの代表団がダマスカスに派遣されたと発表しました。
ラミー外相は15日日曜、HTSとの外交関係を明らかにし、この組織がテロ組織のリストに載っていることを認めた上で、「我々がこの組織と外交関係を築くことは事前に予測されていた」と述べました。
シリア刑務所から多数のISIS指導者が釈放
シリアのアラブ部族首長の一人、アブドゥルラザク・アルアケイディ氏は16日、テロ組織ISISの幹部らを国内の刑務所から釈放し、彼らがシリアの武装組織に加わると発表しました。
シリアでアルカイダから分離した19の武装組織が活動
イラクのファタハ連合幹部の一人、アディ・アブドゥルハディ氏は16日、「シリア情勢の変化について現実的に捉えるべきだ。現に同国各都市では19の武装組織が活動し、事態を掌握している。それらはテロ組織アルカイダとその支部・ヌスラ戦線から発生したものだ」と述べました。