イスラエルが停戦合意後パレスチナ人100人を殺害/米国によるシリア攻撃が続く:西アジア関連ニュース
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イスラエルが停戦合意後パレスチナ人100人を殺害/米国によるシリア攻撃が続く:西アジア関連ニュース
ガザ地区にあるパレスチナ政府情報局が、イスラエルによる停戦違反件数が350回に上り、中でも合意内の人道条項の実施の阻止・妨害が深刻であると発表しました。
【ParsToday西アジア】パレスチナ政府情報局は21日夜、先月19日のハマスとイスラエルの停戦合意の発効以来、イスラエル軍がパレスチナ人100人を殉教させたほか、820人を負傷させたと発表しました。イスラエルの攻撃で家を失ったガザ地区のパレスチナ人家族数十万世帯が、仮設住宅として少なくとも6万戸の移動式住宅と20万張のテントを必要としています。
ガザ南部ラファ市長はまた、ガザ地区に搬入された設備が不十分であると指摘し、「支援トラックの一行5編成、住宅15棟、トレーラーハウスが到着しただけでは、ガザ住民のニーズの氷山の一角を満たすに過ぎない」と強調しました。
ガザ情勢をめぐる議論
この点に関してサウジアラビア国営通信社は、ペルシャ湾岸諸国、ヨルダン、エジプトの首脳らが21日にサウジ首都リヤドで会談し、ガザの情勢とパレスチナ問題について話し合ったと報じました。この会合は、地域・国際問題に関する意見交換を目的に、サウジアラビア皇太子の招待により開催されたものです。
この報道によりますと、この会合ではガザ情勢及びパレスチナ問題を支援するための共同の取り組みが議論され、出席した指導者らは、来月4日にエジプト・カイロで開催される予定のアラブ首脳緊急会議の開催を歓迎しました。
パレスチナ人収容者602人が釈放
一方、パレスチナ人捕虜情報局は22日、ガザ地区における停戦合意の第一段階の一環として、シオニスト捕虜6人の引き渡しと引き換えにイスラエル側に拘束されているパレスチナ人602人が釈放されることを明らかにしました。イスラエル首相府はまた、同政権が本日釈放予定のイスラエル人捕虜6名の名前を告げられ、それぞれの家族に通知したと発表しています。
先月19日に停戦合意実施が発効して以来、ハマスの軍事部門「カッサム旅団」は、現在の捕虜交換協定の枠組みで19人のイスラエル人捕虜を6回にわたって引き渡しました。イスラエル公共放送KANによると、合意の第2段階では、イスラエルは生存しているイスラエル人女性捕虜22人の釈放を要求していると報じています。それによると、米国はイスラエル・ハマス間の合意の期限を設定し、今後2週間以内に新合意を結ぶようイスラエルとハマスに求めました。
米国がシリアを空爆
シリアのメディアは、米軍主導の連合軍がシリア北部イドリブ県で車両を空爆したと報じました。無人機によるこの空爆では、シリア北部アル・ダナ地域ガーフ村付近で車両が標的となったということです。カタール国営衛星通信アルジャジーラは、この攻撃で少なくとも1人が死亡したと報じました。