ハマス非難:イスラエル首相の占領地内外の危機回避の手段
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シオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相は、イスラエル内外からの圧力回避のため、パレスチナイスラム抵抗運動ハマスによる停戦合意違反を非難しました。イスラエルのアナリストはこれについて、同首相が再び戦争に踏み込み、危機を逃れるための最後の手段だと見ています。
(last modified 2025-10-27T06:55:55+00:00 )
10月 27, 2025 15:43 Asia/Tokyo
  • ベンヤミン・ネタニヤフ、イスラエル首相
    ベンヤミン・ネタニヤフ、イスラエル首相

シオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相は、イスラエル内外からの圧力回避のため、パレスチナイスラム抵抗運動ハマスによる停戦合意違反を非難しました。イスラエルのアナリストはこれについて、同首相が再び戦争に踏み込み、危機を逃れるための最後の手段だと見ています。

【Pars Today 西アジア】シオニスト系新聞「マアリブ」のアナリスト、ロン・エデリスト氏は分析の中で「ネタニヤフ首相は国際的な圧力と占領地内危機から逃れる目的で、ガザ地区での戦争再開への道を開くために、ハマスによる停戦合意違反を非難しようとしている」と警告しました。

パールス・トゥデイがイルナー通信を引用して報じたところによると、エデリスト氏は、米国政府もネタニヤフ首相の戦争再開の真の動機を認識しており、「このシナリオはイスラエル首相が裁判所と世論から逃れるのに利用される可能性がある」と強調しました。

また「イスラエル首相が危機を脱する唯一の方法は、ハマスによる停戦合意違反を非難し、再び戦争に突入することだ。そうすれば、ネタニヤフ首相は国際的な圧力と法的問題から逃れられるだろう」としています。

さらに「ネタニヤフ首相を取り巻く負け組は、ガザ戦争が致命的な敗北に終わったことを認識しているが、この現実に気づくのが遅すぎた」と付け加えました。

続けて「パレスチナ国家樹立に向けた条件整備が議論されているという新たな現実に直面している。したがって、ネタニヤフ首相は合意の履行妨害や破綻を狙ってハマスによる停戦合意違反で非難する以外に選択肢はない」と述べました。

一方で、ハマスのハゼム・カセム報道官は今月26日、アル・アラビー・アル・ジャディード紙のインタビューで、「イスラエル政権による停戦合意違反に対する国際社会の不作為は、緊張の高まりにつながる可能性がある」と警告しました。

カセム氏はまた、「シオニスト政権は国際的な監視の下で締結された停戦合意に違反し続けており、これらの違反の結果、90人の殉教者が記録されている」と述べました。

今月9日、ハマスは声明を発表し、ガザ地区における戦争終結と捕虜交換に関する合意の達成を公式に発表しました。

イスラエル軍もまた、その翌日の今月10日午後、ガザ地区における停戦の実施を公式に発表し、「合意に基づき、イスラエル軍はガザ地区の特定の地域に駐留し続ける。その一方で、シオニスト政権はパレスチナ人の殺害とガザ地区の破壊によって、停戦第一段階の条項の実施と度重なる違反を妨害し続けている」と指摘しています。

 

 


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