ハマス幹部ハムダン氏:「パレスチナの独立達成まで抵抗は継続」
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パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスのオサマ・ハムダン幹部
パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの幹部の一人が10日月曜、「パレスチナ国家樹立前の抵抗兵器は交渉の余地のない問題である」と強調し、「抵抗の政治的目標は領土の解放、聖地ベイトルモガッダス・エルサレムを首都とする独立国家パレスチナの樹立、そして難民の帰還の保証であり続ける」と語りました。
【ParsToday国際】ハマスの有力指導者の1人であるオサマ・ハムダン幹部はあるインタビューで、「抵抗兵器はパレスチナ独立国家樹立以前には交渉不可能な問題である」と強調しています。また、ガザにおける最近の停戦合意を、シオニスト政権イスラエルによる侵略の終結、そしてパレスチナの政治的・国家的行動の始まりと見なしています。
ハムダン氏によれば、今回の合意は最終的な停戦を強調しており、パレスチナ人の独立国家樹立の権利を認める方向へ進む兆しが含まれている点で、これまでの合意とは異なるということです。
この著名なハマス幹部はさらに「当初の交渉は戦争停止、捕虜交換、人道支援の供与、そしてガザからのシオニスト占領軍の撤退に焦点を当てていた。エジプト東部シャルム・エル・シェイクにおいては、ハマス協議団は敵の侵略阻止に焦点を当てており、より広範な政治的議論はいずれもパレスチナの国民的合意が条件になると考えていた」としました。
そして「この合意に関する決定は、ハマス指導者の間で広範な検討と相対的合意が得られた後になされたものである」と指摘し、「戦争後のガザの管理に関しては、移行期に委員会を設置することで当初合意に達したが、その詳細についてはパレスチナ諸組織の間でまだ議論中である」と語っています。
加えて、「パレスチナ国家樹立以前の抵抗の権利は正当、かつ取り消し不能な権利である」と改めて強調し、「抵抗兵器に関する交渉はいずれも、パレスチナ国家樹立後に行われるべきだ」と述べました。ハムダン氏によれば、過去の経験から、パレスチナ人の武装解除や権利剥奪の試みは失敗に終わったことが明らかになっているということです。
イスラエル政権が戦争での目的を達成できなかったことを受けて、去る10月にハマスとの停戦・捕虜交換協定が締結されましたが、同政権は合意内容に違反し、ガザ市民に対する暴力行為を続行しています。

