イスラエル政権の内部危機;ベネット元首相によるネタニヤフ現首相への非難から全土ストライキまで
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シオニスト政権イスラエル元首相、ナフタリ・ベネット氏
シオニスト政権イスラエルはここ数日、ネタニヤフ現首相の業績に対するベネット元首相の厳しい批判に始まり、コンテナ海運企業ジム・シッピング社の従業員による大規模ストライキ、占領地南部アシュドッド製油所での死亡事故など、複数の内部危機の激化に直面しています。
イスラエル占領地は先般、政治、経済、安全保障の分野で相次ぐ内政危機に直面しています。かつてイスラエル首相を務めたナフタリ・ベネット氏は、占領下の聖地ベイトルモガッダス・エルサレムで開催された複数の在米ユダヤ人組織の代表者による会議において、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の政策を厳しく批判し、「ネタニヤフ首相の不和分裂を助長する姿勢ゆえに、現政権は長続きしない」と断言しました。同時に占領地では、海運会社ジム・シッピング社の従業員による大規模なストライキにより港湾業務が麻痺している他、アシュドッド製油所では死亡事故が発生し、従業員2名が死亡するという「危機ドミノ」が発生しています。
ベネット元首相:「現指導部はイスラエルを不和分裂に陥れる」
ナフタリ・ベネット元首相は17日火曜、占領下の聖地で開催された在米ユダヤ人組織代表者会合での演説において、ネタニヤフ首相の指導力について言及し、「失敗した指導力の継続を許すつもりはない。指導者は引き時がいつかを知っているべきだ。イスラエルはイスラエル人よりも重要だ」と語っています。また「イスラエル政権は分裂しており、このままでは長くは持たない」と強調し、「彼が就任してから30年、そして彼の在任中にイスラエル史上最大の惨事が発生した今、指導者はいつ退任すべきかを知っていなければならない」と付け加えました。
イラン向けスパイ活動疑惑と安全保障危機
安全保障分野では、イスラエルの情報機関・治安機関シャバクが今月16日、1人のシオニスト入植者をイランのためのスパイ活動容疑で逮捕したと発表しました。カタール国営衛星通信アルジャジーラによりますと、シャバクは、この人物が政権の安全保障に危害を加えていた高官に関する情報収集と引き換えに金銭を受け取っていたと発表しています。この事例は、ここ数週間でイランの便宜をはかるスパイ活動疑惑が浮上した2件目のケースです。なお、これに先立ちイスラエル警察は聖地でのデモを撮影したという口実で独立系ジャーナリストを逮捕していました。
アシュドッド製油所で死亡事故
イスラエルの主要メディア・サイトYnetによりますと、占領地南部アシュドッドの製油所で死亡事故が発生し、技術職員2名が命を落としました。この報道によれば、事故現場には複数の救助隊が派遣されたということですが、詳細は不明となっています。速報では、犠牲者の死因は点検中にガスにさらされたか、機器の故障によるものとされています。占領地北部ハイファの製油所が最近の衝突とイランのミサイル攻撃で被害を受けた後、アシュドッド製油所はイスラエル政権の領内燃料供給の主要拠点となっており、同製油所の操業が中断すれば、エネルギー危機がさらに悪化する可能性があります。
占領地の港湾、海運会社のストライキで麻痺
これらの出来事に加え、イスラエル政権には経済危機も襲来しています。タスニーム通信によりますと、今月15日にコンテナ海運最大手の一つ、ジム・シッピング社の従業員による大規模なストライキが始まり、17日火曜には全面的かつ無期限に継続されました。同社の1000人以上の従業員のうち、約800人の組合員が占領地北部ハイファ本社での作業を停止し、港湾では農産物を積載した船舶を含む数十隻の船舶の荷役作業が停止しています。
このストライキは、同社がドイツの海運会社・海上コンテナ運送会社・ハパックロイドに42億ドルで売却される契約に抗議するものです。ジム・シッピング社の労働者は、大規模なレイオフと雇用の不安定化を懸念しています。同社の労働委員会のオーレン・カスピ委員長は、この動きが会社を機能不全に陥れ、莫大な損失をもたらす可能性があると警告しました。

