トルコの軍事介入に対するシリアの反発
シリア政府が国連安全保障理事会に対して、トルコにシリアの領土から軍を撤退させ、領土保全や独立を尊重させるよう求めました。
ナジャフィー解説員
シリア外務省は、国連と安保理のトップそれぞれに書簡を送り、「トルコによる軍事作戦の実施、シリアの主権侵害は、戦争犯罪であり、人類に対する犯罪と見なされる」と表明しました。
この二つの書簡では、トルコはここ数日、3000人の軍隊を国境を越えてシリアに入国させ、アレッポでテログループと共にシリア軍と戦わせた」とされています。シリア外務省は、トルコ軍がISIS対策でシリアの都市に入ったのは見せかけだとし、「トルコ軍はISISのテロリストに一発たりとも発砲しなかった」と強調しました。
アルジャジーラなど地域の偏った一部のメディアは、29日月曜、「自由シリア軍に属する反体制派グループの部隊が、トルコの空と陸からの支援を受け、アレッポ州の18の村からテロリストを掃討し、マンビジ市に向かって進んでいる」と伝えています。この問題について、IRIBナジャフィー解説員は次のように語っています。
シリア政府は何度となく、「テロ対策は誰によるものであろうと、シリア政府との調整によって行われるべきだ」と強調してきました。こうした中、トルコはシリアと一切合意を締結せずにシリアの領土を侵しています。シリアの責任者も、トルコ政府に対してこのような要請を行っていません。
外交法、国際法で定められている最も明らかな内容が、各国の領土、主権の尊重、内政不干渉だと言われています。近隣国間の誠意や相互尊重は、2カ国の友好関係の確立の基盤であり、こうした原則は各国の関係を深め、恒久的なものにします。
こうした中トルコはここ数年、特にシリア危機が開始されてから、近隣諸国との緊張を緩和する政策を、事実上、中東の干渉や緊張を煽る愚かな政策に変えてきました。トルコの指導部による政策は、テロ対策や地域の安定確立を訴える彼らのスローガンには一致しておらず、中東地域の緊張を拡大させています。
シリアで許可を得ないで行われているトルコ軍の行動は、一種の侵略であり、国際法や近隣国としての誠意、平和共存の原則に反しています。さらに、一国の領土でのあらゆる軍事行動には安保理の許可が必要ですが、オバマ大統領が安保理の許可なくシリアで対ISIS連合を結成したことに注目すると、今後もこのようなことが続けば、世界平和は損なわれるでしょう。
各国の主権を無視し、国際法規を超えた利己的な行動は、その国の領土を侵害するものと見なされ、ISISを口実に、シリアの主権を侵害することはできません。
いずれにせよ、外交政策におけるトルコの不透明な行動、トルコとISISなどのテログループとのつながりはトルコのISIS対策の主張に大きな疑いを生じさせています。
トルコの干渉的な違法行為に注目し、シリア政府は、対抗措置の選択肢を脇にやり、国連でトルコの違法行為を法的に追及しているのです。