10月 04, 2016 20:15 Asia/Tokyo
  • 国連、シリア内戦の終結に向けて努力

国連のデミストゥラ・シリア特使が、「国連は、シリアの内戦を終結させるため、政治的な解決法を実現させる努力を続けていく」と語りました。

ロイター通信によりますと、デミストゥラ特使は、声明の中で、シリアの暴力の終結方法に関するアメリカとロシアの協議が停止されたことに遺憾の意を示し、「国連は、終わりのない暴力的な衝突という運命を抱えたシリア国民を放置することはない」と語りました。

アメリカは、3日月曜、「シリアでの暴力停止に向けた努力に関するロシアとの協議は停止された」と表明しました。

アメリカ国務省のカービー報道官は、ロシアがシリアの停戦合意に基づく取り決めを履行していないと非難しました。

一方、ロシア外務省は、シリアの停戦に関する協力の停止というアメリカの決定に遺憾の意を示しました。

アメリカは、ロシアとのジュネーブ合意により、ヌスラ戦線をはじめとするテロリストと、アメリカの支援下にある反体制派を区別すること、テログループに対する共同の対策を行うこと、アレッポの住民への支援において協力すること、シリア危機の政治的な解決に向けた協議を加速することを約束していましたが、これまで、いかなる措置も講じられていません。

国連のパン事務総長は、4日火曜、スイスのジュネーブで、「シリア情勢は、世界で最も悲劇的な問題となっている」と語りました。

また、「一部の関係勢力は、民間人に対してより破壊的な武器を使用しており、これは意図的な戦争犯罪に相当する」と述べました。

 

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