サウジ東部で、シーア派教徒に対する弾圧が強化
(last modified Mon, 25 Jan 2016 12:21:02 GMT )
1月 25, 2016 21:21 Asia/Tokyo
  • サウジ東部で、シーア派教徒に対する弾圧が強化

情報筋が、サウジアラビア東部地域でシーア派教徒に対する同国当局の弾圧行為が強化されていることを明らかにしました。

パキスタンのパシュトゥー語によるニュースサイト、ヒバルニュースによりますと、サウジアラビアでは特にシーア派教徒の市民権の侵害が続く中、同国の治安当局が1996年のアルコバール米軍施設爆破事件の再審議を口実に、同国東部カティーフのシーア派教徒居住区を攻撃し、この地区の活動家やイスラム法学者をはじめとする200名の逮捕を計画しています。

1996年6月25日、サウジアラビア東部にあるアルコバール米軍施設爆破事件では、アメリカ軍兵士19名が死亡、ほか数百名が負傷しています。

有識者は、サウジアラビアのシーア派教徒に対するサウード政権の弾圧政策の継続により、部族対立が発生している同国東部の状況はさらに危機的なものになっています。

こうした中、サウジアラビアの検察庁と捜査団は、シーア派の要人30名を特別刑事裁判所に起訴しました。

サウジアラビア政府は今月2日、同国のシーア派指導者ナムル(ニムル)師を処刑しました。

ナムル師の処刑は、特にイスラム諸国をはじめとする世界各地で抗議の波を引き起こしています。

タグ