国連、「イエメンのシーア派組織が和平に応じる用意」
国連のマーチン・グリフィス(Martin Griffiths)イエメン担当特使が、イエメンの政府関係者との会談は良好なものだったとし、「イエメンのシーア派組織アンサーロッラー(フーシ派)は、和平に応じる用意がある」と語りました。
アルアーラム・チャンネルによりますと、グリフィス特使は23日金曜、イエメン西部の港湾都市フダイダにおいて、「近いうちに、イエメンのすべての関係勢力が、スウェーデンに一堂に会して和平交渉を再開する」と述べました。
グリフィス特使は今週21日、近くスウェーデンで開催されるイエメン和平交渉の新ラウンドの準備に向けて、イエメンの政府関係者らと協議するため、同国の首都サヌアを訪問しました。
また、サヌアにてアンサーロッラーのアブドルマレク・バドレッディン・アルホウサー事務局長、およびイエメン政治高等評議会のマフディ・アルマシャート議長と個別に会談しました。
さらに、23日金曜にはサウジアラビア主導のアラブ連合軍の侵略やフダイダの様子を間近に確認するため、現地を訪問しました。
アラブ連合軍は、今年6月13日からフダイダ港湾を占領するため、イエメン西部に対する大規模な攻撃を開始しました。
フダイダ港湾は、イエメンに人道支援物資を届ける最も主要な玄関口とされています。
イエメン和平交渉の新ラウンドは、来月1日にスウェーデン・ストックホルムで開催される予定です。
これまで、イエメン危機解決をめぐり政治協議が何度も実施されてきましたが、サウジアラビアとその同盟国の妨害により、いずれも成果を挙げることなく終わっています。
サウジアラビアは、アメリカやアラブ首長国連邦などの複数の国の支援を受け、2015年3月からイエメンを軍事攻撃し、完全に封鎖しています。
この戦争で、これまでにイエメンでは1万4000人以上が死亡、数万人が負傷、数百万人が難民化しています。
また、この戦争により食料や医薬品などが極端に不足し、人々は深刻な状況に置かれています。
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