サウジで、石油施設への攻撃により石油化学産業が混乱
サウジアラビアの金融会社・アルラジヒが16日月曜、「短期間のうちに、わが国の国営石油会社の石油施設2箇所が攻撃されたことは、サウジアラビアの石油化学企業の状況に影響するだろう」との予測を示しました。
イルナー通信によりますと、世界最大のイスラム銀行グループ・アルラジヒ銀行の系列会社であるアルラジヒ社は16日、「サウジアラビアの石油化学企業は、自社が必要とする原材料を、国営石油会社・サウジアラムコ社から仕入れているが、現在その活動の一部に混乱が生じている」と表明しています。
この報告によれば、今年の第3四半期のサウジアラムコ社の純利益の予想は、これらの企業の原材料の仕入れの減少に伴い、低下しています。
サウジアラビアの証券取引所で活動する企業も、「サウジアラムコ社の石油施設が攻撃された後、自社製品の生産に必要な原材料の備蓄確保が不足している」と表明しました。
一方で、サウジアラビアの石油化学企業10社が、「サウジアラムコ社の石油生産の一部が停止された結果、自社の原材料の備蓄が減少した場合には、我々は原材料の確保に根本的な支障をきたすことになる」と表明しています。
サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー大臣も、サウジアラムコ社の石油生産が50%減少している事実を認めました。
イエメンの政府軍と義勇軍の無人機部隊は最近、同国に対するサウジアラビア主導アラブ連合軍の犯罪行為への報復として、10機の無人機により、サウジアラムコ社所属の2箇所の精油所を攻撃しました。
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