イラク内務省報道官、「各都市での最近の抗議行動に外国が関与」
10月 07, 2019 14:23 Asia/Tokyo
イラク内務省のアルムサヴィ報道官が、同国各都市で最近発生した抗議行動が外国による陰謀の可能性があると表明しました。
イラクでは、10月に入ってから首都バグダッドを初め一部の州において、公共サービスの不備や失業、行政内の汚職などに抗議するデモが実施されました。
デモは治安部隊との衝突に発展し、多数の死者が出る事態となっていました。
しかし、これらの抗議行動は6日日曜、同国アブドルマハディ首相が、抗議者の要求する改革実現をまずは目指すと呼びかけたことをきっかけに沈静化へと向かいました。
メフル通信によりますと、アルムサヴィ報道官は6日日曜、「イラク国内各地での最近の騒乱の原因に関する捜査が開始されている」と述べ、「国内では、この数日間の騒乱により104人が死亡、6000人以上が負傷した」とし、「死亡者のうち8人は治安部隊だった」と説明しました。
イラク内閣は5日土曜、アブドルマハディ首相を議長とする閣僚会合で、低所得世帯への住宅提供や汚職対策、若者の雇用創出を初め経済の状況改善に向けた重要な決定を行いました。
アブドルマハディ首相はイラクの各政党に向かって、国内の改革実現に向けて様々な下地を整える上で政府と協力するよう呼びかけています。
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