イスラム人権委員会が強い懸念 拘束中のナイジェリア・イスラム指導者の健康について
ロンドンに本拠地を置くNPO・イスラム人権委員会が、ナイジェリアのイスラム運動指導者ザクザキ師とその夫人の健康状態に強い懸念を表明しました。
レバノンのニュースサイト・アルアフドによりますと、イスラム人権委員会のマスード・シャジャレ委員長は、ナイジェリア政府がザクザキ師の拘束を続けていることに言及し、「このことは、政府関係者に同師を解放するつもりがないことを意味する」と指摘しました。
また、ザクザキ師とその夫人の健康状態が懸念されるとして、「同師はナイジェリア北部カドゥナ州にある中央刑務所に移送されたが、この刑務所は収容者の健康を守る最低限の基準もなく、アフリカで最も危険な刑務所のひとつだ」と続けました。
さらに、ナイジェリアの裁判所がこれまでザクザキ師の治療許可を全く与えていないことに遺憾の意を示しました。
そして、「ザクザキ師がナイジェリア国外の病院に移動できるよう、我々は強く働きかけてきたが、いまだ結果に結びついていない」と述べました。
ザクザキ師とその夫人は2015年12月13日、ナイジェリア軍が同国ザリア市にある宗教施設を攻撃した際に逮捕されました。この攻撃ではまた、ザクザキ師の実子3人を含む数百人が殉教しました。
国内外から多くの抗議と圧力を受けたことをきっかけに、ナイジェリアの裁判所は2019年10月、夫妻に対し治療目的でインドに渡航することを許可しました。しかし、安全確保の難しさや信頼できる医師の不在などを理由に、夫妻は2日間インドに滞在しただけでナイジェリアへ帰国しました。
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