イラクで治安悪化　複数の死傷者

1月 20, 2020 16:41 Asia/Tokyo

イラクの首都バグダッドで、治安の悪化により２人が死亡、１３人が負傷しました。

イラクのメディアは１９日日曜、抗議活動グループへの不審者の侵入と治安部隊の攻撃により、首都バグダッドでは紛争が激しさを増したと報じました。

イラクの治安部隊によりますと、負傷者のうち何名かは重体ということです。

また、デモに参加していた人々が１８日土曜夜、バグダッドとイラク南部ジーカール州を結ぶ道路を封鎖しました。

同国のある責任者によりますと、破壊行動を行う者たちは１９日にもタイヤに火を付けてイラク南部の聖地カルバラーナジャフ間の主要道路を封鎖しました。

イラクの抗議活動は昨年10月から始まり、アブドルマハディ首相が先月１日に辞意を表明する事態になっています。

デモ参加者たちは、生活の困窮、広がる汚職、社会福祉の脆弱さなどに抗議しています。しかし、人々の平和的なデモは、サウジアラビアやシオニスト政権イスラエル、米国を中心とした介入、加えて国内の逸脱因子や反対派の扇動により、広範囲にわたる暴動に発展しています。

イラクの人々による抗議活動は３か月以上に及び、参加者が減りつつある一方で空港に続く道路や橋の封鎖、建物への放火、発電所等の重要施設の包囲など、その破壊行動はエスカレートしています。

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