イラクが、劣化ウラン弾使用を理由に米をスゥエーデンの刑事裁判所に提訴
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米によりのイラクでの劣化ウラン弾使用
イラク議会のハーテフ・アルリカービー法律担当顧問が、同国に対する劣化ウラン弾の使用用および、イラク国家主権侵害を理由とし、アメリカをスェーデンの刑事裁判所に提訴しました。
イルナー通信によりますと、アルリカービー顧問は5日火曜、「この提訴により、過去数十年にわたるアメリカによるウラン含有武器、爆弾、ミサイルの使用を原因とした、イラクの汚染に対する損害賠償を請求した」と述べています。
また、「アメリカは1991年、1999年、2003年の3回にわたりイラクを攻撃し、さらにシオニスト政権イスラエルは1981年にイラクのタムズ原子炉を攻撃した。これにより、イラク人数十万人が放射能を浴びたために死亡し、またイラクの土壌は今なお放射線が残存している」としました。
さらに、イラク西部アンバール州中部ファルージャ市の病院の情報センター部長も、「戦後16年が経過しているにもかかわらず、米国がイラクに対して禁止武器を使用したため、ファルージャでは毎年1,000人以上の先天性奇形児が出生している」と語っています。
先週にも、イラクの安全保障問題の専門家・アナリストであるアル・サーエディー氏が、「在イラク米大使館やその他の軍事基地にある米兵の特殊装備は放射能を含んでおり、イラク市民の健康と生命にとっての脅威とみなされている」とコメントしました。
ほかにも、オランダにある研究所が、イラクで使用されたアメリカの非通常兵器による放射能が、ウクライナ・チェルノブイリ原発事故で発生した放射能の数倍に上る、と報告しています。
そのほかにも、アメリカ軍がイラクに対し劣化ウラン弾数百トンを使用したことに関する複数の報告が出されており、医療筋はこのことがイラクでの先天性奇形児やガンの拡大の主な原因であるとしています。
アメリカは2003年3月20日、イラクの旧独裁者サッダームの大量破壊兵器を破壊するという名目で、同盟国とともにイラクを攻撃しました。
この戦争は、2010年8月19日に終戦となったものの、その後もイラクにはおよそ5万人のアメリカ兵が引き続き駐留しています。
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