サウジ石油企業の貯蔵タンクで火災発生
サウジアラビア石油省が26日金曜未明、同国南部に対するイエメンの政府軍および義勇軍の無人機攻撃があったことを間接的に認め、南部ジザンにある石油加工ステーションの貯蔵タンクでの火災が発生したことを明らかにしました。
イルナー通信によりますと、サウジ石油省のある責任者の1人は、今回の火災で人的被害はなかったと主張しています。
また、このニュースが発表される数時間前には、サウジアラビアのSNSユーザーの一部が、同国内の空港の一部で爆発が発生し、それらの空港が閉鎖されたことを明らかにしました。
サウジアラビアの報道各社は25日木曜夜、同国がイエメンの8つの無人機の標的にされたことを明らかにしています。
サウジアラビア側は、同国南部の都市ハミースムシャイト上空で無人機を追跡、撃墜したと主張しています。
なお、今月19日にもイエメン軍は6機の無人機によりサウジ首都リヤドにある、サウジアラムコ社の石油施設を攻撃しました。
サウジアラビアに対するイエメン軍の抑止力やミサイル、無人機の攻撃を受け、サウジアラビアのファルハン外相はイエメンでの停戦案提出を明らかにしました。
しかし、イエメンのシーア派組織アンサーロッラーの関係者らは、「これに関して何も述べることはなく、単にメディア的な側面しかない」と表明しています。
サウジアラビアは、アメリカ、アラブ首長国連邦、その他数か国の支援を得て、2015年3月からイエメンへの軍事侵攻を開始し、同国を全面的に封鎖しています。
この戦争でこれまでに1万7000人以上が死亡、数万人が負傷したほか、約400万人が住む家を失い難民化し、イエメンのインフラの85%以上が破壊されています。
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