サウジで1日に81人の死刑執行
3月 13, 2022 17:37 Asia/Tokyo
サウジアラビアで人権侵害が続けられる中、同国内務省は1日で81人の死刑が執行されたことを明らかにしました。
ファールス通信によりますと、サウジ内務省は12日土曜に発表した声明で、「反抗的な思想、方針、信条を持っていた」という説明のもとに81人の死刑に処したことを明らかにしました。
声明ではさらに、死刑となった者の氏名とその罪状が公表されました。その中には、7人のイエメン人と1人のシリア人も含まれていました。
サウジ政府系の様々なメディアは、81人のうち41人がシーア派教徒であったと暴露しています。
イエメン救国政府のシャーミー情報相は、サウジ政府によるシーア派教徒41人を含めた81人の処刑を、大きな犯罪だとしました。
同氏はツイッターに、「この犯罪は、米国の要望や誘導なしに行われることはなく、それは西側の民主主義が空っぽである明白な理由でもある」と投稿しました。
サウジ東部のシーア派の人々は近年、サウジ政権の弾圧や抗議者数十人の殺害に対するデモを繰り返し行っていますが、サウジ軍はそれに毎回激しい弾圧を加えています。
サウジは2020年、未成年への死刑を廃止したと主張していました。
人権団体・ESOHR欧州サウジ人権組織の報告によれば、サウジは今年に入ってからこれまでに26人の死刑を執行しています。一方、昨年の死刑執行総数は27人でした。
この件に関して、国際人権NGOのヒューマン・ライツ・ウォッチは最新の報告と声明で、サウジを人権活動家、批判者、反体制派に激しい弾圧を行っているとして非難しています。