ＩＳＩＳが、欧州でのテロ攻撃再開を宣言

テロ組織ＩＳＩＳがメンバーに対し、ウクライナ戦争という機会を利用して欧州でのテロ攻撃を実施するよう求める檄文を発しました。

ＩＳＩＳは、2015年から2017年にかけてイラクやシリアの一部を掌握していたほか、欧州で数多くのテロ攻撃を計画・実施してきました。

タクフィール主義のこのテロ組織は、今回のメッセージの中で「我々の元指導者たちの死に対して復讐を行うだろう」としました。

フランス通信によりますと、テレグラムで公開されたＩＳＩＳ関連の音声メッセージでは、「我々は、前指導者アブイブラヒム・ハシミ・クラシ氏と前報道官の死の仇を取るための戦いを宣言する」とされています。

ＩＳＩＳ新報道官のアブ・オマル・アル・ムハジル氏はメッセージの中で、自身のメンバーに対し、ロシアのウクライナ攻撃開始後に生まれた新たな機会を利用して、欧州での攻撃を始めるよう求めました。

米ホワイトハウスや国防総省関係者は今年2月、米軍がシリア西部で行った攻撃により、当時のＩＳＩＳ指導者が死亡したと発表しています。

ＩＳＩＳは翌3月、前指導者がＩＳＩＳ報道官とともに死亡したことを認め、後継の指導者としてアブハサン・ハシェミ・クラシ氏が就任したと発表しました。

アブハサン・ハシミ・クラシ氏は、ＩＳＩＳ第3代カリフとして名を挙げられたものの、その人物に関する情報はほとんど存在していません。

ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。